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先輩からCCNAを取得しておけって言われたんだけど何それ?おいしいの?
チャーチルさん
ポン先生
多分おいしくはないね。Ciscoの資格のことだよ。今日はCCNAを基本から学んで行こう。
ネットワークエンジニアへの就職/転職を検討中で、何となくでCCNA取得を考えていませんか?良く聞く資格なのでとりあえず自分も取らないと…と焦る気持ちをありますよね。
一方、そもそもCCNAが何なのかしっかり理解していますか?理解せずに受験してもまず合格は厳しいですし、あなたの時間が無駄になってしまいます。
この記事を読むことでCCNAの基本情報や試験の詳細なポイントを理解することができます。また、勉強時間の情報やおすすめのスクールも紹介しているので、ぜひ参考にしてもらい次の一歩を踏み出していきましょう。
HAL校長
目次
CCNAとは
CCNAとは
CCNA(Cisco Certified Network Associate, 200-301)とはネットワーク機器メーカCisco Systems社の認定資格です。
取得に関しては、ネットワーク全般の基本的な知識及びCisco製品(スイッチやルータ、無線等)の知識が必要になります。
CCNAを取得することで、ネットワークエンジニアとして必要な基本的な知識やCisco製品に対する理解がある事の証明になります。
Cisco資格のレベル
シスコ技術者認定(Ciscoの資格のこと)は難易度や分野毎に分類され、それぞれに対応した資格があります。
この内CCNAは下から2番目のアソシエイトレベルに位置付けられており、Ciscoとしても1年程度実務経験を積んだ方を想定しています。
また技術分野においても、単純なスイッチ/ルータだけでは無く、無線やコラボレーション(電話やWEB会議等)、セキュリティ等多岐に渡り広範囲の内容をカバーする必要があります。
※2020年2月にCCNAは大きく改定されています。以前はCCNAと言えば“CCNA Routing and Switching”という資格の事で、その名の通りスイッチング、ルーティング周りがメインでした。しかし現在は各分野が1つのCCNAに集約されているため全体的に勉強する必要があります。
そもそも資格には国家資格と民間資格がある
『CCNA=Ciscoの資格』は上記の通りですが、そもそも資格には国家資格と民間資格があります。
国家資格
国家資格とはその名の通り国指導の資格で、例えばIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が主催するネットワークスペシャリストと言う資格があります。
※IPAは経済産業省の管轄になります。
民間資格
一方、民間資格はベンダー資格とベンダーニュートラル資格に分類されます。
■ベンダー資格
特定メーカが実施する試験であり、CCNAもここに分類されます。基本的には一般的な知識やそのメーカ製品への理解が一定水準に達しているかどうかを試されます。
■ベンダーニュートラル資格
特定のベンダーではない資格の事です。代表的なもので言えばLinuxというOSの認定試験であるLPICや、プロジェクトマネジメントの試験であるPMP等が挙げられます。
国家資格の方が何となく良いのかな?
チャーチルさん
ポン先生
“国家” “民間”と並べると国家資格の方が上に思うかもしれないけど、そういう話ではないかな。資格によって難易度も違うし方向性も違うよ。
CCNA取得のメリット
CCNA取得には下記メリットがあります。
- 理由①:Ciscoだから
- 理由②:ネットワークの基礎知識を習得できる
- 理由③:就職/転職で有利になる
- 理由④:年収アップに繋がる
- 理由⑤:取得必須な案件に対応できる
詳しくはこちらの記事で解説しています。
CCNA詳細
出題範囲は広い
Ciscoが公開しているCCNAの出題範囲は以下の通りです。
■CCNAの出題範囲
No. | 項目 | 割合 |
---|---|---|
1 | ネットワークの基礎 | 20% |
2 | ネットワーク アクセス | 20% |
3 | IP コネクティビティ | 25% |
4 | IP サービス | 10% |
5 | セキュリティの基礎 | 15% |
6 | 自動化とプログラマビリティ | 10% |
ネットワーク業務未経験者はどんな問題が出るかきっとイメージが湧かないでしょう。
CCNAは比較的満遍なく出題されるため『特定の範囲は捨てて他で得点を稼ぐ』と言った戦略が取りにくい資格です。多少の得意・不得意はあると思いますが、全く分からない範囲を残して試験に望むのはかなりリスキーでしょう。
ポン先生
自動化とプログラマビリティなんて昔は無かった項目だね。時代の流れを反映しているよ。
難易度は?難しいの?
CCNAはCiscoの資格の中では下から2番目のアソシエイトレベルに位置付けられています。一方、過去の改定によって難易度が上昇している傾向になります。覚えるべき技術分野が増えた事もそうですが、単純に用語や数字を暗記すれば良いというものでは無く、しっかり理解して問題を把握・回答する必要があります。
また、業務経験がないとイメージできないような内容もあるので“アソシエイト”という割には難易度は高めの印象です。
合格率は?
合格率はどの程度でしょうか。合格率に関するCiscoの公式情報はありませんが、過去受験者の傾向から見ると概ね825点/1000点満点前後が合格ラインと言われています。
『83%正解しないといけないのか!』と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
CCNAには試験の中にアンケートが含まれており、それが300点分あります。つまり実質700点満点で、自力で525点取りに行くようなイメージです。となれば合格のハードルも多少下がることになります。
試験はCBT方式
試験はCBT方式です。CBT方式とはテストテンターのPCで問題に回答していく受験方式です。
最低限のPC操作スキルは必要ですが、チュートリアルもあるので初めてPCに触るとかでない限りは問題ないでしょう。
※PC触ったことのない人はCCNA受験しないと思いますが。
また、操作対象はPCのみなので実機を操作するといった試験もありません。
時間は120分/約100問
試験時間は120分、問題数は100問程度あります。意外と、問題の難易度よりも時間配分で苦労する人がいます。問題数が多いので、短時間で問題を正確に把握し回答する練習も必要になります。
試験慣れしている人は分かると思いますが、あまりにも回答に時間がかかりそうな問題は飛ばして次に行くと言った判断も時には必要になります。とにかく正確で早い回答が求められます。
人によって問題が違う
問題は人によって異なる内容が出題されます。その為、先に受験した知り合いに問題内容を聞いても、それがそのまま自分の時に出題される訳ではありません。
もちろん問題が重複する可能性もありますが、現実的な戦略では無いです。
前の問題に戻れない
試験の仕様上、前の問題に戻ることができません。例えば問50がぱっと見時間がかかりそうだったので、先に他の問を回答→後で問50に戻るといったことはできません。
他の試験でよくあるようないわゆる“保留機能”がない点は事前に認識しておきましょう。
ただでさえ時間がないのに後戻りもできないなんて・・・全く分からない問題が出たらとりあえず何か回答して次に行くしかないのか~
チャーチルさん
有効期限は3年
CCNAは合格後3年間有効です。更新時は再度CCNAの試験に合格するか、上位の資格(CCNPなど)を取得する必要があります。
また、同じCCNAの場合は取得から180日(約6ヶ月)以上空ける必要があります。
実業務をしていると、3年というのはあっという間なので失効には気を付けましょう。
再受験は5日以上空ける
一方不合格となってしまった場合の再受験は、受験翌日から起算して5日間は同じ試験を受験できません。記憶が新しい内に再受験したい気持ちはありますが、この期間は復習期間とし、5日以上経ったら再挑戦しましょう。
試験はピアソンVUEで予約
テストセンターでの試験はピアソンVUEで予約することができます。年間に数回しか試験日が無い資格もありますが、CCNAは時間やテストセンターを選択できるのも特徴です。
また、会社勤めの方は会社で購入しているバウチャーがある場合や、福利厚生で受験料を精算できる場合もあるので事前に確認しておきましょう。
受験料は36,960円(税込)です。
CCNAの勉強について
勉強時間は160時間!
取得に向けてどの程度勉強すれば良いのでしょうか?一般的にCCNAの勉強は160時間必要と言われています。例えば1日2時間勉強する場合、2ヶ月半程度はかかります。
しかし、これはどういった人を前提にするかで全く異なります。
Aさん
- IT業界経験なし
- ネットワークエンジニアへの転職を検討中
- 転職活動を有利にするためCCNA取得希望
Bさん
- ネットワークエンジニア歴2年
- スキル棚卸しと社内評価のためCCNA取得を検討
両方とも同じCCNA取得を検討していますが、ベースの知識や経験がまるで違います。AさんとBさんの必要な勉強時間は同じだと思いますか?もちろん違います。
Aさんは場合によっては200時間必要かもしれないですし、Bさんは20時間位で合格してしまうかもしれません。あくまで160時間というは目安であると覚えておきましょう。
Cisco公式コメントでも、『シスコ ソリューションの導入と管理の経験が 1 年以上あることが推奨されます。』とあり、実務経験があった方が有利なのは明らかです。
実機での勉強は必須?
実務経験とは『実機を触った事があるか否か』です。設定をXにしたら〇〇で動いた、Yにしたら△△で動いた、という経験がスキルとして蓄積します。その為、
勉強は実機を触ることが一番です。
勘違いして欲しく無いですが、CCNAでも他の資格でも資格は資格です。 資格自体の取得がゴールではなく、業務に活かしたり自身のキャリアアップに繋げる事が重要になります。単純に試験内容を覚えて合格点を目指すのではなく、正しく理解することや自身のスキルアップに繋がるように勉強して行きましょう。
“正しい理解”にはやっぱり実機を触る事が大切なのか~
チャーチルさん
勉強はウズウズカレッジがおすすめ
しかし現在既にネットワークエンジニアと働いており、会社の検証環境を自由にできるという事なら良いですが、そうでない人の方が多いはずです。
かと言って、未経験者が本やWEBサイトでの独学だけで進めようにも、間違った理解で進んでしまったり、モチベーションを保てず挫折してしまう可能性もあります。アソシエイトレベルとは言え、実務経験がないとイメージしにくい内容があるのは事実です。
- 「スクールに行きたいけど時間が無いなぁ…」
- 「やっぱり経験ないと無理なのかなぁ…」
- 「内容良く分からないし、勉強続けられる気がしないなぁ…」
と諦めている人もいるのではないでしょうか? でもそのままでは人生何も変わりません。
そんなあなたにはオンラインスクールのウズウズカレッジCCNAコースがおすすめです!
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現役エンジニアやエンジニア経験者によるサポートによって独学よりも高品質なCCNA対策ができるのでまずは無料の個別説明会だけでも参加してみてください。勉強のやり方を決めるのはその後でも遅くはないはずです。
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さらにウズウズカレッジCCNAコースの詳細を知りたい人はこちらの記事を参照です。
口コミは悪いの?費用は高い?ウズウズカレッジCCNAコース 徹底解説 -未経験者におすすめのオンラインスクール-
まとめ
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CCNAとは
-
Ciscoの認定資格
-
下から2番目のアソシエイトレベル
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内容はスイッチ・ルータ・無線・コラボレーション・セキュリティ等多岐に渡る
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資格の分類
-
国家資格
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民間資格
-
ベンダー資格 ←CCNAはココの位置付け
-
ベンダーニュートラル資格
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- CCNA試験詳細
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出題範囲は広い →満遍なく勉強が必要
-
難易度は?難しいの? → 過去より難しくなっている
-
合格率は? → 不明(ただし合格点は825点前後)
-
試験はCBT方式 → テストセンターのPCで受験
-
時間は120分/約100問 → 問題数が多く時間配分に注意
-
人によって問題が違う → 固定問題ではない
-
前の問題に戻れない → 後で考えて回答ができない
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有効期限は3年 → 再取得か上位資格の取得で更新
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再受験は5日以上空ける → 不合格の場合は間を空けてから再受験
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試験はピアソンVUEで予約 → 会社員の場合は会社に事前確認
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- CCNAの勉強
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勉強時間は一般的には160時間(ただし人によって大きく変わる)
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本来は実機での勉強が一番効果的
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実際は難しい場合もあるのでオンラインスクールも上手く活用しよう
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この記事ではネットワークエンジニアの登竜門とも言える資格、CCNAの基本情報について解説しました。昔は単純なスイッチやルータの試験でしたが、最近では本当に幅広い分野の知識が問われる資格になったとつくづく思います。取得のハードルが上がったのは事実で、個人的には初心者+αな難易度です。その分取得できればそれに応じた知識も身に付きますし、対外的にも一定の評価基準になります。これからネットワークエンジニアを目指す人も既にネットワークエンジニアとして業務している人もぜひチャレンジしていきましょう。